フクナガ ミキヒコ   FUKUNAGA M.
  福永 幹彦
   所属   関西医科大学  心療内科学講座
   職種   非常勤講師
論文種別 原著(症例報告除く)
言語種別 日本語
査読の有無 その他(不明)
表題 慢性疼痛患者におけるコヒアレンス感の意味
掲載誌名 正式名:慢性疼痛
巻・号・頁 34(1),77-82
著者・共著者 水野泰行, 福永幹彦
発行年月 2015/12
概要 (目的)コヒアレンス感は健康生成論の中核概念で、ストレス耐性の強さを表すとされる。本研究の目的は慢性疼痛患者における初診時のコヒアレンス感とその他の心理指標との関係を明らかにする事である。(結果)コヒアレンス感は疼痛の強さや破局化とは明らかな相関を示さず、緊張、不安、抑うつ、内向性と負の相関を、対処能力と正の相関を示した。下位尺度の理解可能感は処理可能感および有意義感とは異なる特徴を示した。(考察)コヒアレンス感の高い患者は気分や対処能力、対人関係を比較的良好な状態に保つことができる。SOCを評価することで心身医学の非専門家でも患者の心理状態を大雑把に把握できる可能性があり、広く活用されるべきである。