ナガイ ヨシミ   NAGAI YOSHIMI
  永井 由巳
   所属   関西医科大学  眼科学講座
   職種   准教授
言語種別 日本語
発表タイトル 3学会合同 教育セミナー 眼底画像診断の進歩 1 OCTを使いこなそう ~ OCT検査のコツと読み方 ~ 「加齢黄斑変性」
会議名 NOW2009(第48回 日本網膜硝子体学会総会・第26回 日本眼循環学会・第15回 日本糖尿病眼学会)
学会区分 全国規模の学会
招聘 招聘
発表形式 口頭
講演区分 シンポジウム・ワークショップ パネル(指名)
発表者・共同発表者◎永井由巳
発表年月日 2009/12
開催地
(都市, 国名)
名古屋
概要 加齢黄斑変性
 加齢黄斑変性(AMD)の診断には、詳細な眼底検査に加えてフルオレセイン蛍光造影(FA)、インドシアニングリーン蛍光造影(IA)、光干渉断層計(OCT)が欠かせない。しかしながらAMD罹患者は高齢であることが多く、侵襲が大きい造影検査を行う回数は可能な限り少ない方が望ましい。近年のAMD治療の進歩に伴い、診断はもとより治療の適応や治療効果の判定と検査を行う件数も増加し、患者やスタッフへの負担も大きくなっている。それ故に簡便に撮影できるOCTの重要性が高まっている。
 近年のOCTの進歩も目覚しく、1997年に日本に導入されたOCT(OCT1)の解像度が20μmであったものが、最近のスペクトラルドメインOCTは分解能が3~5μmとなり、視細胞外節内節接合部(IS/OS line)や外境界膜、網膜色素上皮やBruch膜も明瞭に区別することが可能となってきた。そのため、AMDでみられるⅠ型やⅡ型の脈絡膜新生血管やポリープ状脈絡膜血管症におけるポリープ状病巣、網膜内血管腫状増殖における網膜内新生血管などはもとより、感覚網膜、網膜下、網膜色素上皮下、脈絡膜などの所見もより明瞭に観察できるようになった。
 このセミナーでAMDの様々な病型における典型的なOCT像を呈示し、診断や治療効果の判断を行う上での画像読影のコツを解説する予定である。