オツジ ツヨシ   OTSUJI TSUYOSHI
  尾辻 剛
   所属   関西医科大学  眼科学講座
   職種   准教授
言語種別 日本語
発表タイトル コクサッキーウイルスが原因と考えられた網脈絡膜炎の1例
会議名 第41回関西医科大学眼科同窓会総会 春の勉強会
発表者・共同発表者◎武田信彦, 三間由美子, 小池直子, 南野桂三, 尾辻剛, 西村哲哉
発表年月日 2012/05
開催地
(都市, 国名)
大阪
概要 【緒言】コクサッキーウイルス(CV)A16が原因と考えられた網脈絡膜炎を経験したので報告する。【症例】23歳女性。平成23年8月2日に腎盂腎炎疑いのため関西医科大学付属滝井病院泌尿器科に入院となるが腎盂腎炎は否定、3日に顔面・四肢の発疹を認め、肝脾腫も指摘、不明熱、頭痛のため4日に神経内科に転科となった。入院時より両眼視力低下を自覚、11日に眼科紹介となった。初診時矯正視力は右0.4、左0.5、眼圧は両眼とも10mmHg。前眼部所見は両眼軽度前房内炎症を認めた。眼底所見は両眼の後極部から周辺部に出血斑と滲出斑を認めた。フルオレセイン蛍光眼底造影で局所の周辺部網膜血管のみ蛍光漏出を認めた。血清ウイルス抗体価でCV A16が64倍、全身所見と合わせてCVが原因と診断した。対症療法のみで全身症状は回復、視力、網膜病変も改善した。【結論】全身症状を伴う網脈絡膜炎ではCVも鑑別する必要がある。