タカハシ カンジ   TAKAHASHI KANJI
  髙橋 寛二
   所属   関西医科大学  眼科学講座
   職種   非常勤講師
言語種別 日本語
発表タイトル 糖尿病網膜症に合併した滲出型加齢黄斑変性
会議名 厚生労働省難治性疾患克服研究事業、網膜脈絡膜・視神経萎縮症調査研究班、平成20年度班会議
発表形式 口頭
講演区分 一般
発表者・共同発表者◎緒方奈保子, 吉川匡宣, 尾辻剛, 和田光正, 松岡雅人, 松山加耶子, 高橋寛二
発表年月日 2009/01
開催地
(都市, 国名)
名古屋
概要 【目的】糖尿病網膜症に合併した滲出型加齢黄斑変性について検討した。
【対象および方法】1999年から2008年までの10年間の診療録を検索し、糖尿病網膜症に滲出型加齢黄斑変性が合併した25例26眼を検討した。なお年齢が50歳以下、萎縮型および強度近視に伴う新生血管黄斑症は除外した。
【結果】年齢は60~88歳(平均71.0歳)、男性23例(92.0%)女性2例(8.0%)であった。滲出型加齢黄斑変性の内訳は、狭義加齢黄斑変性が21眼(80.7%)、ポリープ状脈絡膜血管症が4眼(15.3%)、網膜血管腫状増殖は1眼(3.8%)であった。狭義加齢黄斑変性を分類すると1型が9眼(34.6%)、2型が6眼(23.0%)、1+2型が6眼(23.0%)であった。糖尿病網膜症は、単純網膜症が9眼(34.6%)、前増殖網膜症が16眼(61.5%)、増殖網膜症が1眼(3.8%)であった。糖尿病網膜症への網膜光凝固の有無は、施行しているものが15眼(57.6%)、施行していないものが11眼(42.3%)であった。糖尿病網膜症治療のため黄斑部周囲に網膜光凝固を行っていた症例はなかった。
【結論】糖尿病網膜症に合併した滲出型加齢黄斑変性では日本人における滲出型加齢黄斑変性の頻度を示した報告と比較して、女性の頻度が少なかった。また、加齢黄斑変性の分類としてはポリープ状脈絡膜血管症の頻度が少なく、狭義加齢黄斑変性が最も多かった。