タカハシ カンジ   TAKAHASHI KANJI
  髙橋 寛二
   所属   関西医科大学  眼科学講座
   職種   非常勤講師
言語種別 日本語
発表タイトル 近視性脈絡膜新生血管に対する光線力学的療法とベバシズマブ硝子体注射の多施設研究
会議名 第63回日本臨床眼科学会(専門別研究会 強度近視眼底研究会)
発表者・共同発表者◎永井由巳, 生野恭司, 松田理, 有澤章子, 正健一郎, 木下貴志, 内堀泰孝, 五味文, 髙橋寛二
発表年月日 2009/10
開催地
(都市, 国名)
福岡
概要 【目的】近視性脈絡膜新生血管(CNV)に対する光線力学的療法(PDT)と、抗VEGF療法(ベバシズマブ硝子体内注射療法:IVB)との治療24か月間の効果についてレトロスペクティブに検討する。
【対象・方法】対象は近視性CNVを認め、関西医大病院、大阪府立急性期医療センター、もしくは阪大病院でPDTまたはIVBを行った症例33例33眼である。50歳以上で、病変サイズ(GLD)は1200~3000μm、治療前最高視力が0.1~0.5の症例を対象とした。PDTまたはIVB(1mg/40μm)を行った後、3、6、12、18、24か月後と観察を行い、この間に必要な場合は再治療を行った。それぞれの観察時期に矯正視力に基づき治療効果を評価した。
【結果】
PDT群とIVB群との間に、年齢、治療前最高視力、CNVの位置、屈折度、発症から治療までの期間に於いて有意差はみられなかった。PDT群の矯正視力は治療12か月後まで有意な改善はなく、24か月後には治療前より有意に低下した。IVB群の視力は治療12か月後で有意に改善し、その後24か月後まで安定していた。また、6、12、18、24か月でIVB群はPDT群より矯正視力、視力改善幅とも有意に上回った。
【結論】近視性CNVに対するIVBはPDTより視力面で治療効果が高い。