タカハシ カンジ   TAKAHASHI KANJI
  髙橋 寛二
   所属   関西医科大学  眼科学講座
   職種   非常勤講師
言語種別 日本語
発表タイトル 網膜色素線条に併発した脈絡膜新生血管に対するbevacizumab硝子体注射療法の経過
会議名 第64回日本臨床眼科学会
学会区分 全国規模の学会
発表者・共同発表者◎平本裕盛, 西川真生, 永井由巳, 有澤章子, 長央由里子, 久保木香織, 髙橋寛二
                        

発表年月日 2010/11
開催地
(都市, 国名)
神戸
概要 【目的】網膜色素線条(AS)に併発した脈絡膜新生血管(CNV)に対し、bevacizumab硝子体注射療法(IVB)を行った症例を後ろ向きに検討した。
【対象と方法】対象は2007年12月から2009年8月に当院でIVBを行ったAS症例8例8眼(男性6眼、女性2眼)。平均年齢は61.4歳、平均経過観察期間は14.5か月(6~27か月)であった。治療前後の視力、眼底所見、他治療の有無、病巣の大きさについて検討した。
【結果】初診時CNVは全例classicであり、6眼はsubfovea、1眼はjuxtafovea、1眼はextrafoveaに位置していた。治療前平均少数視力は0.3(0.04~1.5)、最終視力は0.3(0.01~1.5)。最終視力は改善1眼(logMAR視力0.3以上)、不変5眼、悪化2眼であった。平均投与回数は1.5回。IVB単独例は 6眼、IVBに加えて後に光線力学的療法(PDT)を行った症例は2眼であった。IVB単独例6眼中視力改善は1眼、不変5眼。PDTを行った症例は2眼とも悪化例であった。投与前の平均病巣最大径(GLD)は1748μm(881~2875)。最終視力が0.8以上であった症例2眼はいずれもIVBのみを行った症例で、GLDが1000μm以下の症例であった。
【結論】ASに併発したCNVの治療は病変が小さいうちに治療を行った症例の視力経過が良好であった。再発後PDTを行った症例の視力経過は不良であった。