タカハシ カンジ   TAKAHASHI KANJI
  髙橋 寛二
   所属   関西医科大学  眼科学講座
   職種   非常勤講師
言語種別 日本語
発表タイトル 傾斜乳頭症候群にポリープ状脈絡膜血管症を合併した2症例
会議名 第24回日本眼循環学会
学会区分 全国規模の学会
発表者・共同発表者◎難波奈々, 有澤章子, 永井由巳, 長央由里子, 高橋寛二, 松村美代




発表年月日 2007/07
開催地
(都市, 国名)
高松
概要 傾斜乳頭症候群(TDS)は視神経乳頭の先天異常の一つであり、様々な合併症が報告されている。TDSにポリープ状脈絡膜血管症(PCV)を合併した2症例を経験したので報告する。
症例1は71歳女性。右目に下方コーヌスを伴う傾斜乳頭、後部強膜ぶどう腫をみた。後部強膜ぶどう腫の上縁は黄斑部を横切り、網膜色素上皮の委縮を帯状に認め、その上方に漿液性網膜剥離を伴う橙赤色隆起病巣をみた。症例2は72歳女性。両眼眼底には傾斜乳頭と、黄斑部の網膜色素上皮の委縮帯、橙赤色隆起病巣、硬性白斑を認め、左眼には漿液性網膜剥離もみた。2例ともインドシアニングリーン蛍光眼底造影(IA)で後部強膜ぶどう腫の上方に広がる異常血管網とポリープ状病巣を認めた。TDSでは黄斑部を横切るように後部強膜ぶどう腫の辺縁が位置し、その部のBruch膜の脆弱化、脈絡膜循環障害などによってPCVが生じることが示唆された。