タカハシ カンジ   TAKAHASHI KANJI
  髙橋 寛二
   所属   関西医科大学  眼科学講座
   職種   非常勤講師
言語種別 日本語
発表タイトル treatment naïve AMD症例に対するラニビズマブ硝子体内注射1年成績
会議名 第65回日本臨床眼科学会
学会区分 全国規模の学会
発表者・共同発表者◎正健一郎, 尾辻剛, 津村晶子, 津田メイ, 髙橋寛二

発表年月日 2011/10
開催地
(都市, 国名)
東京
概要 【目的】treatment naïve 滲出型加齢黄斑変性(AMD)症例に対するラニビズマブ硝子体内注射(intravitreal Ranibizumab:IVR)の12か月成績について調査し、IVRの長期的効果を評価した。【対象と方法】対象はIVR開始から12か月以上経過観察できた、過去に治療歴の無いAMD 24眼で、維持期には毎月経過観察の上、PRN投与をおこなった。男性16眼、女性8眼、年齢は56~90歳、平均72.9歳。術前視力、病型、フルオレセイン蛍光眼底造影上の病変タイプ、治療開始後3、6、9、12か月の視力、年間投与回数を調査した。【結果】病型は典型的AMD16眼67%、ポリープ状脈絡膜血管症7眼29%、網膜血管腫状増殖1眼4%。病変タイプはpredominantly classic 8眼33%、minimally classic 1眼4%、occult with no classic 15眼63%であった。ベースライン、3か月後、6か月後、9か月後、12か月後の平均視力は0.38、0.44、0.48、0.39、0.34でベースラインからの有意な低下はみられなかった。3段階以上の改善、不変、悪化は3か月後8%、92%、0%、視力維持率は100%であったが12か月後には21%、58%、21%、視力維持率は79%に低下した。平均年間治療回数は4.0回であった。【結論】12か月での視力維持は可能であったが、維持期の治療をさらに積極的におこなう必要があると思われた。