タカハシ カンジ   TAKAHASHI KANJI
  髙橋 寛二
   所属   関西医科大学  眼科学講座
   職種   非常勤講師
言語種別
発表タイトル 外傷性緑内障を契機に発見された輪状黒色腫の一例
会議名 第383回大阪眼科集談会
発表者・共同発表者◎真鍋和代, 城信雄, 舘野寛子, 大山奈美, 髙橋寛二, 岩下憲四郎, 為政大幾
発表年月日 2011/08
開催地
(都市, 国名)
大阪
概要 【目的】輪状黒色腫は悪性黒色腫が毛様体に限局して輪状に半周以上浸潤するものを指す。外傷性緑内障を契機に発見された輪状黒色腫の1例を報告する。【症例】44歳女性、左眼鈍的外傷1カ月後に近医受診し外傷性緑内障として加療されるも眼圧コントロール不良のため当科紹介受診。初診時左眼矯正視力は1.2、緑内障点眼3剤使用下で眼圧30mmHg。左眼に色素性角膜後面沈着物、前房内細胞、2時~7時の隅角に隅角離開を認めた為、左眼外傷性緑内障にて炭酸脱水酵素阻害剤開始するも眼圧コントロール不良であった。受傷3カ月後より左眼の虹彩膨隆、隅角閉塞がみられ、超音波生体顕微鏡(UBM)で毛様体全周に肥厚を認めた。前房水細胞診でメラニン色素含む異型細胞を検出し、PETにて左眼球と骨に集積亢進を認めた為、輪状黒色腫を疑い左眼眼球摘出施行した。病理組織学的にも輪状黒色腫と診断された。【結論】稀ではあるが治療抵抗性のある緑内障は輪状黒色腫を鑑別する必要がある。