タカハシ カンジ   TAKAHASHI KANJI
  髙橋 寛二
   所属   関西医科大学  眼科学講座
   職種   非常勤講師
言語種別 日本語
発表タイトル Dome shaped macula を伴う強度近視眼に生じたポリープ状脈絡膜血管症の一例』
会議名 第388回大阪眼科集談会
発表者・共同発表者◎有澤章子, 永井由巳, 西川真生, 平本裕盛, 三木克朗, 久保木香織, 髙橋寛二
発表年月日 2012/06
開催地
(都市, 国名)
大阪
概要 【目的】Dome shaped maculaを伴う強度近視眼に生じた近視性脈絡膜新生血管(Myopic CNV)の治療中にポリープ状脈絡膜血管症(PCV)が生じた一例を経験した。
【症例】54歳女性。右眼の変視症で2008年11月に当科を紹介受診。初診時の右眼矯正視力は0.5(等価球面-15D)で眼底は豹紋状で後部ぶどう腫を認め、中心窩付近に網膜下出血を認めた。フルオレセイン蛍光造影(FA)で中心窩に過蛍光、光干渉断層計(OCT)ではdome shaped maculaと嚢胞様黄斑浮腫(CME)を伴うCNVの高反射を認めた。Myopic CNVと診断し、ベバシズマブ硝子体内注射(IVB)を施行した。CNVは退縮し視力も1.0と改善した。21か月後、CNVが再燃し再度IVBを施行。CNVは退縮するも網膜剥離は残存した。初診から33か月後、中心窩下方に橙赤色隆起病巣を認め、同部はインドシアニングリーン蛍光造影でポリープ状過蛍光を、OCTで急峻な網膜色素上皮の隆起を示しPCVの合併と診断した。
【結論】ドーム状に隆起し網脈絡膜の屈曲度が強い箇所にPCVを合併する症例があり、注意深い経過観察を必要とする。