タカハシ カンジ   TAKAHASHI KANJI
  髙橋 寛二
   所属   関西医科大学  眼科学講座
   職種   非常勤講師
言語種別 日本語
発表タイトル 脈絡膜新生血管を生じた脈絡膜骨腫の臨床経過
会議名 第392回大阪眼科集談会
発表者・共同発表者◎吉川匡宣, 髙橋寛二, 永井由巳, 有澤章子, 西川真生
発表年月日 2013/02
開催地
(都市, 国名)
大阪
概要 【目的】脈絡膜骨腫は良性腫瘍であるが、脈絡膜新生血管を生じ視力低下の原因となることがある。今回我々は脈絡膜新生血管( choroidal neovascularization: CNV)を生じた脈絡膜骨腫の臨床経過を検討した。
【対象と方法】対象は2006年から2012 年までに関西医大枚方病院で脈絡膜骨腫と診断された4例4眼(男性2例、女性2例)。診療録を後ろ向きに検討した。
【結果】年齢は13歳から59歳(平均35歳)、全例片眼のみに黄斑部を含む脈絡膜骨腫を認めた。平均腫瘍最大径は6690μm、平均腫瘍厚は1080μmであった。全例で中心窩近傍にCNVを合併しており、CNV近辺および脈絡膜骨腫上の網膜内に点状高反射を全例で認めた。3眼にbevacizumab硝子体内注射(平均施行回数1.6回)を行い、初診時から最終受診時(平均経過観察46か月)の視力変化は2段階以上の視力改善が1眼、悪化が3眼であった。2眼でCNV発生部位付近の色素沈着が消失していた。
【結論】CNVを伴う脈絡膜骨腫は視力予後が不良の症例が多かった。