タカハシ カンジ   TAKAHASHI KANJI
  髙橋 寛二
   所属   関西医科大学  眼科学講座
   職種   非常勤講師
言語種別 日本語
発表タイトル トラベクロトミー既往眼に対するサイヌソトミー併用トラベクロトミーの術後成績
会議名 第36回日本眼科手術学会
学会区分 全国規模の学会
発表者・共同発表者◎吉川匡宣, 城信雄, 南部裕之, 金熙乾, 加賀郁子, 松原敬忠, 中内正志, 髙橋寛二
発表年月日 2013/01
開催地
(都市, 国名)
福岡
概要 【目的】
初回サイヌソトミー併用トラベクロトミー(LOT+SIN)術後眼圧は15mmHg前後と報告されている。今回トラベクロトミー(LOT)既往眼に対するLOT+SINの術後成績について後ろ向きに検討した。
【対象】
2006年から2012年までに関西医大枚方病院でLOT既往眼に対しLOT+SINを施行し、術後6か月以上経過観察できた21例25眼(男性13例、女性8例)を対象とした。
病型は原発開放隅角緑内障(POAG)16眼、落屑緑内障(PE)9眼、そのうち眼内レンズ挿入(IOL)眼は11眼、術前平均眼圧は22.8(15~41)mmHg、平均年齢67.0(42~85)歳、初回LOTからの期間は平均30.6(10~65)か月、経過観察期間は平均24.6(6~52)か月であった。
【結果】
術後3、6、12か月の平均眼圧はそれぞれ14.7、15.4、16.5mmHgであった。POAG、PEの病型別でみると術前眼圧はそれぞれ19.7、28.3mmHg、術後3か月で14.4、15.3mmHg、6か月16.0、14.4mmHg、12か月15.7、17.5mmHgであった。
20mmHg未満の眼圧コントロール率は術後12か月で71.0%、POAG、PEの病型別ではそれぞれ77.7%、62.5%、IOL眼、有水晶体眼ではそれぞれで78.7%、64.2%で両群間に有意差はなかった。
追加手術としてトラベクレクトミーを3眼(POAG 1眼、PE 2眼)で要した。
【結論】
LOT既往眼に対するLOT+SINは初回手術と同等の眼圧下降効果を示した。