タカハシ カンジ   TAKAHASHI KANJI
  髙橋 寛二
   所属   関西医科大学  眼科学講座
   職種   非常勤講師
言語種別
発表タイトル 無治療の加齢黄斑変性に対するアフリベルセプト硝子体内投与の12か月成績
会議名 第53回日本網膜硝子体学会、第31回日本眼循環学会合同学会
発表者・共同発表者◎小池直子, 尾辻剛, 正健一郎, 津村晶子, 平本裕盛, 西村哲哉, 高橋寛二
発表年月日 2014/11
開催地
(都市, 国名)
大阪
概要 【目的】滲出型加齢黄斑変性(AMD)に対するアフリベルセプト硝子体内投与(IVA)後12か月の治療成績を検討した。【対象と方法】平成25年1月から6月までにAMDと診断した治療歴のない患者のうち、IVAの1か月ごと連続3回投与(導入期治療)を終え初回投与から12か月経過を追えた38例38眼を対象とした(男性28例,女性10例、平均年齢76.1歳、典型AMD29眼,ポリープ状脈絡膜血管症9眼)。これらの症例の投与前12か月後の視力変化とOCTでの中心窩網膜厚(CRT)と完全ドライ化率について後ろ向きに検討した。維持期の投与方法は2か月毎計画的投与が18眼、PRN投与が20眼であった。【結果】小数換算平均視力は0.21から0.36と有意に改善し(p<0.01)、logMAR視力で0.3以上の視力改善例は11眼(29%)で悪化例が2眼あった。CRTは433μmから232μmと有意に減少した(p<0.01)。12か月後の完全ドライ化率は76%(29眼)で、うち3眼は導入期終了後には滲出が残存していた。また導入期終了後には完全ドライ化が得られていたにも関わらず12か月後に滲出を認めたものが8眼あったが、その後投与間隔を短くすることで滲出は停止した。維持期の投与方法の違いによる視力変化、CRT変化、完全ドライ化の有無への影響はなかった。【結論】導入期終了後に滲出が残存している症例でも投与を継続することで12か月後に滲出が停止する可能性がある。維持期の投与間隔が2か月では滲出が停止しない症例もあった。利益相反公表基準に該当なし。