タカハシ カンジ   TAKAHASHI KANJI
  髙橋 寛二
   所属   関西医科大学  眼科学講座
   職種   非常勤講師
言語種別 日本語
発表タイトル 硝子体手術後に生じた黄斑円孔に対する手術成績
会議名 第398回大阪眼科集談会
学会区分 地方会
発表者・共同発表者◎中道悠太、山田晴彦、髙橋寛二
発表年月日 2014/02
開催地
(都市, 国名)
大阪
概要 【目的】硝子体手術後に黄斑円孔(MH)を生じるのは比較的少ない。今回、硝子体手術後にMHを生じた症例について調査した。
【対象と方法】対象はMH以外の疾患で硝子体手術を受け、続発性にMHを生じて2006年から2013年までに関西医科大学枚方病院で硝子体手術を受けた13例13眼(男7眼、女6眼)、年齢は42から79歳(平均63.2歳)。初診時、初回手術後、MH発症時、MH術後、最終診察時の視力について検討した。
【結果】MHを発症した時期は初回硝子体手術後約17.6か月で、平均観察期間はMH手術後約25.7か月であった。MHは全例1回の手術で閉鎖した。術式は、13眼中11眼に内境界膜(ILM)剥離を行いSF6ガスタンポナーデを行った。初回手術時にILM剥離を行っていた2眼はMH手術時に空気タンポナーデを行った。また、13眼中4眼は初回手術時にILM剥離を施行していたがMH手術時にILMの一部を確認することができた。最終視力は、初診時視力を上回っていたが、MH発症前の視力には及ばなかった。
【結論】残存したILMがMHの形成に関与していることも考えられるが、ILM剥離を完全に施行している症例でもMHを発症し、閉鎖することができたことから、硝子体手術後のMH発症には複数の素因が関係すると考えられた。