タカハシ カンジ   TAKAHASHI KANJI
  髙橋 寛二
   所属   関西医科大学  眼科学講座
   職種   非常勤講師
言語種別 日本語
発表タイトル 9年の間をおいて両眼に続発性網膜剥離を起こしたSturge-Weber症候群の1例
会議名 第43回関西医科大学眼科同窓会 春の勉強会
発表者・共同発表者◎井上千鶴, 三間由美子, 高橋寛二, 松村美代, 西村哲哉
発表年月日 2014/05
開催地
(都市, 国名)
大阪
概要 【目的】Sturge-Weber症候群(SWS)は顔面の血管腫、中枢神経症状、眼症状を伴う症候群である。 今回両眼に脈絡膜血管腫があり、9年の間をおいて両眼に続発性網膜剥離を起こした症例を経験したので報告する。
【症例】24歳、女性。他院で両眼緑内障治療を受けていた。平成25年3月より左眼視力低下を自覚。前医で左眼網膜剥離を指摘、精査加療目的で当科紹介受診。視力は右(0.5p)、左(0.2)、左眼は上強膜血管の拡張・蛇行、眼底は全体に赤く、黄斑部を含む胞状網膜剥離を認めた。既往で平成7年6月からSWSにて他院で経過観察中、平成16年7月に右眼視力低下。右眼に胞状網膜剥離を認め、当院へ紹介。SWSに伴う脈絡膜血管腫からの続発性網膜剥離と診断し、低線量放射線外照射を施行。8カ月後に剥離は消失した。今回も同じ病態と診断、同様の治療を行った。治療後、網膜下液は減少し視力も回復している。
【結論】SWSでは眼圧管理も重要だが、定期的な眼底検査も必要である。