タカハシ カンジ   TAKAHASHI KANJI
  髙橋 寛二
   所属   関西医科大学  眼科学講座
   職種   非常勤講師
言語種別 日本語
発表タイトル 小線源治療後に重篤な眼内出血から眼球摘出に至った脈絡膜悪性黒色腫の症例
会議名 第44回関西医科大学眼科同窓会 春の勉強会
発表者・共同発表者◎佐々木麻衣子, 木村元貴, 三木克朗, 中内正志, 髙橋寛二
発表年月日 2015/05
開催地
(都市, 国名)
大阪
概要 【目的】放射線小線源療法後に再増殖し、眼球摘出に至った脈絡膜悪性黒色腫の症例を経験したので報告する。
【症例】59歳男性。2009年8月から左眼中心暗点、変視症を自覚し、10月に紹介受診。左眼視神経乳頭上方に褐色の、黄斑耳下側に橙赤色の隆起性病変を認め、それぞれ脈絡膜悪性黒色腫、脈絡膜血管腫と診断した。悪性黒色腫は徐々に拡大するも、全身転移はなく温存療法を希望されたため、2010年5月から国立がん研究センター中央病院にて小線源療法を施行した。腫瘍は一旦退縮したが、約1年半後に急速拡大し、腫瘍から大量の出血を生じた。出血性網膜全剥離により光覚が消失したため、2012年1月左眼球摘出術を施行した。病理は紡錘B型細胞が最も多い混合型で、腫瘍内大血管の破綻を認めた。眼球外進展は認めなかった。
【結論】小線源療法で退縮した脈絡膜悪性黒色腫であっても、再増殖し眼球摘出に至る症例がある。