タカハシ カンジ   TAKAHASHI KANJI
  髙橋 寛二
   所属   関西医科大学  眼科学講座
   職種   非常勤講師
言語種別 日本語
発表タイトル アルゴンレーザーとYAGレーザーを併用したレーザー虹彩切開術による角膜内皮細胞への長期的な影響
会議名 第26回日本緑内障学会
学会区分 全国規模の学会
発表形式 ポスター掲示
講演区分 一般
発表者・共同発表者◎加賀郁子, 城信雄, 中内正志, 吉川匡宣, 千原智之, 浜野和代, 南部裕之, 髙橋寛二
発表年月日 2015/09
開催地
(都市, 国名)
名古屋
概要 【目的】アルゴンレーザーとYAGレーザーを併用したレーザー虹彩切開術(LI)による角膜内皮への長期的な影響を後ろ向きに検討した。
【対象および方法】2006年3月から2011年9月までに関西医科大学枚方病院にてLIを施行した原発閉塞隅角症疑い(PACS)、原発閉塞隅角症(PAC)、原発閉塞隅角緑内障(PACG)で急性型を除いた280眼のうち、LI後3年以上経過しスペキュラーマイクロスコープを行った52例87眼において、内皮細胞密度(CD)、六角形細胞比率(6A)、変動係数(CV)について術前後で比較した。
【結果】LI施行時の年齢は平均67.0±8.6歳、病型の内訳はPACS46眼、PAC30眼、PACG11眼。LI後から再検査までの期間は平均65.5±17.2か月であった。
CDは術前2726±269個/㎟から術後2692±227個/㎟と有意な変化を認めなかった。平均変化率は0.19%/年であったが、2%/年を超える減少が11眼(12.6%)にみられた。6Aは術前55.3±11.9%から術後46.0±7.6%と有意に減少し、CVは術前34.4±7.7から術後42.1±6.9と有意に増加を認めた。病型別に検討しても、CDは有意な変化は認めなかったが、6Aは有意に減少し、CVは有意な増加を認めた。
【結論】LI術後約5年の経過では、角膜内皮細胞密度の減少はみられなかったが、六角形細胞比率および変動係数は有意に悪化しており、YAGレーザーを併用してもLIは角膜内皮に影響を及ぼしていると考えられた。