モリ ユウコ   MORI YUUKO
  盛 佑子
   所属   関西医科大学  眼科学講座
   職種   助教
言語種別 日本語
発表タイトル 眼瞼下垂から診断に至った眼瞼腫瘍の1例
会議名 第43回関西医科大学眼科同窓会 春の勉強会
発表者・共同発表者◎有澤章子, 盛佑子, 河合まり子, 木本高志
発表年月日 2014/05
開催地
(都市, 国名)
大阪
概要 緒言;眼瞼腫瘍により眼瞼下垂をきたした報告は少ない。眼瞼下垂を主訴とした眼瞼腫瘍を経験したので報告する。
症例;85歳男性。2カ月前から徐々に右眼瞼下垂を自覚し、2013年3月当科受診となった。右眼瞼は下垂しており、腫脹や腫瘤は認めなかった。血液検査でIgM上昇を認め、免疫電気泳動でも単クローン性免疫グロブリンの増加(M蛋白)、尿Bence Jones蛋白+であったことから血液疾患を疑った。またMRIでは上眼瞼挙筋の肥厚を認めたことから同部の生検を施行。全体に高度の細胞浸潤、濾胞中心周囲に広がる核型不整の小~中型のリンパ球を認め、免疫染色においてCD3は陰性、CD20で陽性を認めたことからB細胞リンパ腫であるMALTリンパ腫と診断した。
考案;眼瞼腫瘍によっても眼瞼下垂が起こる可能性があり、本例のように加齢性のものと思われても注意を要すると思われた。そして今回、MRIによる画像診断が有用であった。