ワテ レイカ
WATE REIKA 和手 麗香 所属 関西医科大学 神経内科学講座 職種 非常勤講師 |
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言語種別 | 日本語 |
発表タイトル | 増悪寛解を繰り返したステロイド反応性脳炎の一症例 |
会議名 | 日本神経学会第86回近畿地方会 |
学会区分 | 地方会 |
講演区分 | 一般 |
発表者・共同発表者 | ◎西井誠, 新出明代, 和手麗香, 中野智, 伊東秀文, 日下博文 |
発表年月日 | 2007/06 |
開催地 (都市, 国名) |
大阪 |
概要 | 症例は55歳の男性.発熱,全身倦怠感,2週間の経過で進行する意識障害を認め入院した.意識障害と項部硬直を認め,頭部MRIでは T2高信号の右側頭葉びまん性病変と両側大脳白質散在性小病変が多数みられた.血液検査で各種自己抗体は陰性,甲状腺機能は正常範囲内であった.髄液検査で細胞数93/μl,蛋白55mg/dl,OCBが陽性であった.造影効果を受ける右頭頂葉病変の脳生検を行い,非特異的な炎症細胞の浸潤を認めた.感染症,腫瘍性病変は否定的であり,自己免疫的な機序による脳炎と考えて,約2ヶ月に渡りステロイドパルス療法を合計4回繰り返したところ,解熱し意識障害は改善傾向を示し,髄液所見,頭部MRI病変も改善した.しかしパルス療法後には症状が再発するためプレドニン60mg/day内服を約2ヶ月継続投与したところ症状の再発はなくなったが,頭部MRI T2高信号の病変は残存した.ステロイド反応性脳炎として文献的考察を加え報告する. |