マエダ アツシ   MAEDA ATSUSHI
  前田 敦史
   所属   関西医科大学  眼科学講座
   職種   診療講師
言語種別 日本語
発表タイトル 特異な進行性の虹彩萎縮を合併した発達緑内障の1例
会議名 第44回関西医科大学眼科同窓会 春の勉強会
発表者・共同発表者◎前田敦史, 城信雄, 加賀郁子, 千原智之, 中川和紀, 髙橋寛二
発表年月日 2015/05
開催地
(都市, 国名)
大阪
概要 【目的】発達緑内障に特異な進行性の虹彩萎縮を合併した症例を経験したので報告する。
【症例】15歳男性。7歳時に牛眼を指摘され関西医科大学滝井病院を受診。角膜径は両眼13mm、隅角に虹彩高位付着を認め、両眼早発型発達緑内障と診断された。2013年8月,1年ぶりに両眼霧視を来たし受診した際に眼圧上昇を認めたため2013年9月当科紹介受診。右眼眼圧高値であり両眼に虹彩萎縮・欠損・瞳孔偏位・小瞳孔を認めたが後部胎生環はなく、角膜内皮細胞に異常はなかった。右眼の視神経乳頭陥凹拡大及び、視野検査で異常を認めた。薬物療法を開始したが、右眼眼圧コントロール不良であり右眼トラベクロトミーを施行した。
【考案】本症例ではAxenfeld-Rieger症候群や本態性虹彩萎縮が疑われたが、特徴的な臨床所見を認めなかった。進行性の虹彩萎縮の原因は不明であるが、眼圧コントロールが悪化してきており、今後注意して経過観察を行う必要がある。