オオナカ マサユキ   OHNAKA MASAYUKI
  大中 誠之
   所属   関西医科大学  眼科学講座
   職種   講師
言語種別 日本語
発表タイトル 滲出型加齢黄斑変性のtreatment-naïve症例に対するアフリベルセプト硝子体内投与の成績
会議名 第44回関西医科大学眼科同窓会 春の勉強会
発表者・共同発表者◎永井由巳, 大中誠之, 木村元貴, 三木克朗, 髙橋寛二
発表年月日 2015/05
開催地
(都市, 国名)
大阪
概要 【目的】滲出型加齢黄斑変性(AMD)のtreatment naïve症例にaflibercept(2mg/0.05 ml)の硝子体内投与(IVA)を投与し、1年間経過を追えた症例の成績を検討した。
【対象と方法】対象は平成25年1月から平成26年1月に関西医大枚方病院でIVAを1か月毎に連続3回(導入期)行い、その後必要時投与(pro re nata;PRN)で観察できたAMD 165例166眼である。平均年齢は72歳、平均経過観察期間は8.3か月であった。症例の内訳は典型AMD(tAMD)が78眼(classic CNV;23眼、occult CNV;55眼)、ポリープ状脈絡膜血管症(PCV)が77眼、網膜血管腫状増殖(RAP)11眼であった。
【結果】全例の初回投与時の平均小数視力は0.38で、初回投与から3か月後に0.44と改善、logMAR視力換算で0.3の変化で評価すると改善は13.3%、不変は81.3%、悪化は5.4%であった。その後の視力は6か月後が0.44、9か月後0.42、12か月後0.47と導入期に改善した視力を維持した。病型別の初回投与時と初回投与から3か月後の視力は、tAMD全例では0.31から0.4(classic CNV;0.18から0.22、occult CNVは0.43から0.56)、PCVは0.48から0.63、RAPは0.26から0.31と改善し、維持期も維持できていた。
【結論】AMDに対するIVAは、病型やClassic病変の有無に関わらず有効な治療方法と思われた。