オオナカ マサユキ   OHNAKA MASAYUKI
  大中 誠之
   所属   関西医科大学  眼科学講座
   職種   講師
言語種別 日本語
発表タイトル 滲出型加齢黄斑変性における脈絡膜静脈径の検討
会議名 第120回日本眼科学会総会
学会区分 全国規模の学会
発表形式 ポスター掲示
講演区分 一般
発表者・共同発表者◎三木克朗, 千原智之, 木村元貴, 大中誠之, 永井由己, 高橋寛二
発表年月日 2016/04
開催地
(都市, 国名)
仙台市
概要 [目的]
浸出型加齢黄斑変性(浸出型AMD)のうち、典型AMD、ポリープ状脈絡膜血管症(PCV)についてインドシアニングリーン蛍光眼底造影(IA)画像から脈絡膜静脈径を測定し両者を比較検討した。
[対象と方法]
対象は、2013年12月から2015年8月までに関西医大枚方病院を受診し、初診時にIAと光干渉断層計(OCT)を撮影した患者42名43眼である。病型は典型AMDが18名18眼,(平均年齢74.6歳)、PCVが24名25眼、(平均年齢74.4歳)であった。方法はHRA2○RにてIA、ハイデルベルグスペクトラリス○RにてOCTを撮影した。
脈絡膜静脈径の測定方法は、ワイドレンズ(画角50°)で撮影したIA造影早期画像を用いHRA2内臓ソフトウエアに角膜曲率半径にて計測値補正を行った後、
病変と連絡する耳上側、耳下側の渦静脈に流出する脈絡膜静脈について、視神経乳頭中心部から9㎜の部位で静脈径を計測した。静脈径の計測は、血管壁に垂直になるよう手動で血管径を測定した。中心下脈絡膜厚(CCT)は、スペクトラリス内臓ソフトウエアにて手動で計測した。
[結果]
IAで計測した脈絡膜静脈径の平均は、典型AMD, 228.6±16μm, PCV,.312.4±18μmで、PCVは統計学的に有意に拡張していた(P<0.01)。CCTは、典型AMD 243±24μm, PCV238±21μmと差はなかった。
[結論]
本研究ではPCVは典型AMDと比較しCCTは差がなかったが、脈絡膜静脈径は有意に拡張していた。PCVの病態に脈絡膜静脈の拡張が関与している可能性が示唆された。