タカハシ カンジ   TAKAHASHI KANJI
  髙橋 寛二
   所属   関西医科大学  眼科学講座
   職種   非常勤講師
論文種別 原著(症例報告除く)
言語種別 日本語
査読の有無 査読あり
表題 増殖糖尿病網膜症を発症し手術治療を行ったPrader-Willi症候群の2症例
掲載誌名 正式名:あたらしい眼科
略  称:あたらしい眼科
ISSNコード:09101810
巻・号・頁 32(2),286-289
著者・共著者 嶋千絵子 山田晴彦 石黒利充 有澤章子 吉川匡宣 城信雄 髙橋寛二
担当区分 最終著者
発行年月 2015/02
概要 増殖糖尿病網膜症を発症し手術治療を行ったPrader-Willi症候群(PWS)の2症例を報告する。症例1は29歳女性。2009年10月に右下腿蜂窩織炎の加療時に糖尿病を指摘され、当院眼科を初診した。矯正視力は右眼0.15左眼0.15で、右眼は単純糖尿病網膜症、左眼は増殖糖尿病網膜症であった。左眼は汎網膜光凝固(PRP)後、2010年4月に全身麻酔下で硝子体・白内障手術を施行。その後右の網膜症も進行したため2012年3月全身麻酔下で右眼の同手術を施行した。術後矯正視力は右0.04、左0.06となった。症例2は40歳男性。右眼の視力低下のために2009年9月に当院眼科を初診。矯正視力は右0.02左0.8で、右眼は増殖糖尿病網膜症、左眼は前増殖糖尿病網膜症を認めた。両眼にPRPを行い、同年11月に局所麻酔下で右の硝子体・白内障手術を施行。翌年左眼に硝子体出血を生じ、12月に同手術を施行した。矯正視力は右0.3、左0.2となった。PWSは精神発達遅滞を伴い、若くして網膜症が進行するため、早期発見、早期治療に努めるべきである