ヒダカ ヒロシ   HIDAKA HIROSHI
  日高 浩史
   所属   関西医科大学  耳鼻咽喉科・頭頸部外科学講座
   職種   准教授
論文種別 原著(症例報告除く)
言語種別 日本語
査読の有無 査読あり
招待の有無 招待あり
表題 Stage分類にもとづく先天性真珠腫31症例の動向 当科における先行報告40耳との比較を含めて
掲載誌名 正式名:Otology Japan
略  称:Otol Jpn
ISSNコード:09172025/18841457
巻・号・頁 22(5),870-877
著者・共著者 日高浩史, 高田雄介, 宮崎浩充, 小林俊光
担当区分 筆頭著者
発行年月 2012/12
概要 最近10年間に当科で手術を行った先天性真珠腫31例についてPotsicによるStage分類を適用し、その臨床像を検討した。Stage I、II(計7例)は低年齢で偶然発見されたケースがほとんどであった。Stage III、IV(計24例)はより高年齢で、偶然発見されたケースは8%と少なく、大半が難聴や中耳炎などが発見の契機となっていた。真珠腫の局在・形状に関しては、Stage I、IIの86%(6/7)が鼓室前方に位置するclosed型の病変であった。これに対し、Stage III、IVにおいて鼓室前方に位置する症例は2例のみで、50%(12/24)が鼓室後方の病変であった。Stage III中、4例にopen型の真珠腫を認めた。その中の2例とopen型とclosed型の両者が混在する1例の計3例に耳小骨奇形の合併を認めた。末武らが報告した当科の1990年前後の40例と同様にStage IIIが依然として60%以上で最多を占めた。PSQに発生してStage IIIに分類される例が多く、欧米のASQ型でStage Iに分類されるケースが過半を占める状況とは異なることは、先天性真珠腫の発生母地の多様性を支持すると考えられた。
researchmap用URL https://researchmap.jp/hirohiro1112/