ヒダカ ヒロシ   HIDAKA HIROSHI
  日高 浩史
   所属   関西医科大学  耳鼻咽喉科・頭頸部外科学講座
   職種   准教授
論文種別 症例報告
言語種別 日本語
査読の有無 査読あり
表題 食道壁内膿瘍に至った魚骨食道穿孔の1症例
掲載誌名 正式名:日本気管食道科学会会報
略  称:日気管食道会報
ISSNコード:00290645
巻・号・頁 62(4),411-416
著者・共著者 西川 仁, 日高浩史
担当区分 2nd著者
発行年月 2011/08
概要 下咽頭・食道異物は穿孔を合併することがあり、穿孔部位から感染を引き起こす注意すべき疾患である。穿孔を合併する症例はCTにて異物を指摘できることがほとんどである。今回、CT検査にて魚骨異物を認めず、その後穿孔から膿瘍まで進展し、直視鏡下にドレナージ術を施行し治癒せしめた1症例を経験したので報告する。症例は79歳女性である。イシモチ(魚)を食べた後、持続する咽頭痛・嚥下時痛にて当院に紹介された。軟性内視鏡検査やCT画像にて異物を疑わせる所見はなかった。その後広範な縦隔気腫にて再診された。保存的治療にて食道壁内膿瘍に進展したため、最終的に直視鏡下にドレナージ術を行い治療した。CT画像上異物を認めなくても、経過の思わしくない症例や気腫を疑い得る症例は、穿孔の可能性ありと疑って診療すべきと考えた。穿孔からの膿瘍も症例を選べば経管的なドレナージ術によって治療できると考えられた。
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