ヒダカ ヒロシ   HIDAKA HIROSHI
  日高 浩史
   所属   関西医科大学  耳鼻咽喉科・頭頸部外科学講座
   職種   准教授
論文種別 その他
言語種別 日本語
査読の有無 査読なし
招待の有無 招待あり
表題 【頭頸部悪性腫瘍の初期症状とその対応】 難聴・眩暈・耳痛
掲載誌名 正式名:ENTONI
略  称:ENTONI
ISSNコード:13462067
巻・号・頁 (128),27-32
著者・共著者 志賀清人, 日高浩史
担当区分 2nd著者
発行年月 2011/06
概要 頭頸部悪性腫瘍で初発症状が難聴の場合、主に伝音難聴が主体となるが、内耳や内耳道に腫瘍が浸潤した場合、感音難聴のことがある。主な疾患は外耳道癌、中耳癌などの聴器癌、上咽頭癌、進行した耳下腺癌、内耳道内の悪性腫(特に癌の髄膜播種)などがある。眩暈を初発症状とする悪性腫瘍は前庭、三半規管など内耳への浸潤を示す聴器癌、内耳道内悪性腫瘍などが考えられる。耳痛を初発症状とする悪性腫瘍としては外耳道癌、中耳癌などの聴器癌や進行した耳下腺癌などである。難聴・眩暈・耳痛など耳症状が主訴で、初発症状である場合でも頭頸部の悪性腫瘍である可能性を常に頭の中に入れておくことが重要である。滲出性中耳炎の症例では、上咽頭の観察を行うべきであり、外耳道や中耳の癌は外耳炎や真珠腫性中耳炎などと鑑別のため生検が重要である。稀ではあるが、髄膜癌腫症症例もあり、鑑別のため必ずMRIを撮影するように心がけたい。
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