ヒダカ ヒロシ
HIDAKA HIROSHI 日高 浩史 所属 関西医科大学 耳鼻咽喉科・頭頸部外科学講座 職種 准教授 |
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論文種別 | 症例報告 |
言語種別 | 日本語 |
査読の有無 | 査読あり |
表題 | 大胸筋皮弁によって閉鎖しえた術後性咽頭瘻の2症例 |
掲載誌名 | 正式名:磐城共立病院医報 略 称:磐城共立病医報 ISSNコード:09163387 |
掲載区分 | 国内 |
巻・号・頁 | 29(1),30-41 |
著者・共著者 | 西川 仁, 日高浩史, 石田英一, 小澤大樹, 郭 冠宏, 桧垣仁志 |
担当区分 | 2nd著者 |
発行年月 | 2008/09 |
概要 | 喉頭全摘術後の咽頭瘻を2例経験した。2症例とも保存的治療や局所皮弁による瘻孔閉鎖は奏功せず、最終的に大胸筋皮弁による閉鎖術にて治癒し得た。文献的には咽頭瘻の発生率は15~23%であり、予測因子として術前放射線治療や糖尿病、咽頭部切合併例などが挙げられていた。外科的治療としては局所皮弁(hinge-flap)やDP皮弁等が報告されていた。当症例の咽頭瘻の一因として咽頭部分切除症例において術後の嚥下圧に再建後の狭い咽頭腔が耐え切られなかったことと考えた。今後の対策として術前喉頭食道直達鏡検査での腫瘍進展範囲の把握は必須とし、症例によっては再建術の準備を行うべきと考えた。自験例を踏まえ、大胸筋皮弁は血流豊富な筋体のため咽頭瘻閉鎖に対し安全で確実であり、他の再建術と比較し治療期間を短縮させる可能性があると考えられた。今後、放射線治療歴のある症例や局所創治癒能の低い症例においての有用性も期待される。 |
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