ヒダカ ヒロシ
HIDAKA HIROSHI 日高 浩史 所属 関西医科大学 耳鼻咽喉科・頭頸部外科学講座 職種 准教授 |
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論文種別 | 症例報告 |
言語種別 | 日本語 |
査読の有無 | 査読あり |
表題 | 高齢者の中咽頭進行癌に中咽頭側壁・上壁広範囲切除後の動的軟口蓋再建の1例 |
掲載誌名 | 正式名:磐城共立病院医報 略 称:磐城共立病医報 ISSNコード:09163387 |
巻・号・頁 | 23(1),58-63 |
著者・共著者 | 横山純吉, 日高浩史, 鈴木貴博, 渡辺健一, 欠畑誠治, 水谷 伸, 大島猛史 |
担当区分 | 2nd著者 |
発行年月 | 2002/09 |
概要 | 80歳男.咽頭痛を主訴とした.左側軟口蓋を中心に潰瘍を伴う腫瘍を認めた.中咽頭癌(T3N2b)に対してGehannoらの方法を改善し,口腔内から軟口蓋広範囲切除後,患側咽頭後壁粘膜に幅2cmの粘膜弁を作成し,この粘膜弁断端と残存軟口蓋上咽頭面粘膜断端を順次縫合することによって筒状に上咽頭管を形成する方法を考案した.遊離前腕皮弁で中咽頭のraw surfaceを被覆し,中咽頭面を再建した.この方法により咽頭後壁機能と残存軟口蓋機能が温存され,動的再建法が可能であった.本例は鼻咽腔機能不全や嚥下障害はなく,術後1週から経口摂取可能で早期に退院できた.又,構音障害や鼻呼吸障害もなく経過良好である.Gehannoらの方法による手術結果は必ずしも十分とはいえず,高齢者の場合,手術侵襲や術後の機能障害が考えられ,手術症例の平均年齢は56.9歳,最高齢67歳で,高齢者で試みられた報告はなされていない. |
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