タカハシ カンジ   TAKAHASHI KANJI
  髙橋 寛二
   所属   関西医科大学  眼科学講座
   職種   非常勤講師
言語種別 日本語
発表タイトル 糖尿病網膜症に合併した滲出型加齢黄斑変性の臨床経過
会議名 第113回日本眼科学会総会
学会区分 全国規模の学会
発表形式 ポスター掲示
講演区分 一般
発表者・共同発表者◎吉川匡宣, 緒方奈保子, 和田光正, 尾辻剛, 松岡 雅人, 松山 加耶子, 高橋 寛二
発表年月日 2009/04
開催地
(都市, 国名)
東京
概要 【目的】糖尿病網膜症に合併した滲出型加齢黄斑変性の臨床経過について検討した。【対象および方法】1999年から2008年までの10年間の診療録を検索し、糖尿病網膜症に滲出型加齢黄斑変性が合併した25例26眼を検討した。なお50歳以下、萎縮型および強度近視に伴う新生血管黄斑症は除外した。
【結果】年齢は60~88歳(平均71.0歳)、男性23例(92.0%)女性2例(8.0%)、単純網膜症9眼(34.6%)、前増殖網膜症16眼(61.5%)、増殖網膜症1眼(3.8%)であった。また、加齢黄斑変性の分類では狭義加齢黄斑変性が21眼(80.7%)、ポリープ状脈絡膜血管症(PCV)が4眼(15.3%)、網膜血管腫状増殖は1眼(3.8%)で、全症例の平均経過観察期間は22.8カ月であった。加齢黄斑変性に対する治療は10眼(38.4%)に行い、その内訳は光線力学的療法3眼、硝子体手術3眼、光凝固2眼、経瞳孔温熱療法2眼であった。16眼(61.5%)には治療を行わなかった。1年以上経過観察できた症例は14例14眼(治療群7例7眼、無治療群7例7眼)で、治療後視力が維持されたのはPCVの光凝固例1眼のみであった。無治療群においても1眼でのみ視力が維持された。多くの症例では視力不良であった。
【結論】糖尿病網膜症に合併した滲出型加齢黄斑変性は難治であると考えられた。