タカハシ カンジ
TAKAHASHI KANJI 髙橋 寛二 所属 関西医科大学 眼科学講座 職種 非常勤講師 |
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言語種別 | 日本語 |
発表タイトル | 脈絡膜母斑を伴ったポリープ状脈絡膜血管症の症例 |
会議名 | 第370回大阪眼科集談会 |
学会区分 | 地方会 |
発表形式 | 口頭 |
講演区分 | 一般 |
発表者・共同発表者 | ◎有澤章子, 髙橋寛二, 西川真生, 長央由里子, 久保木香織 |
発表年月日 | 2009/06 |
開催地 (都市, 国名) |
大阪 |
概要 | 【目的】脈絡膜母斑は扁平もしくはわずかに隆起した境界やや不鮮明な淡い黒色腫瘤であり、良性の色素性腫瘍である。我々は脈絡膜母斑にポリープ状脈絡膜血管症を合併した1例を経験したので報告する。
【症例】64歳男性。約10年ほど前から右眼中心暗点と視力低下を自覚。1年前からさらに視力低下が進行したため近医受診。精査目的にて平成20年10月17日当科紹介受診。初診時矯正視力は右0.5、左1.5。右眼黄斑部に黒色調の扁平な隆起を認め、同部に橙赤色隆起病巣が多数認めた。フルオレセイン蛍光造影で顆粒状過蛍光を認め、インドシアニングリーン造影では異常血管網とその先端にポリープ状病巣の過蛍光を認め、その範囲に一致して脈絡膜は低蛍光を示していた。光干渉断層計ではポリープ状隆起とdouble layer signを認め、その範囲に一致して脈絡膜反射は欠損していた。 【考察・結論】脈絡膜母斑により脈絡膜血管が圧迫され、循環障害を生じたことからポリープ状脈絡膜血管症を合併したと考えられた。 |