タカハシ カンジ
TAKAHASHI KANJI 髙橋 寛二 所属 関西医科大学 眼科学講座 職種 非常勤講師 |
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言語種別 | 日本語 |
発表タイトル | ビスコカナロストミーとサイヌソトミー併用トラベクロトミーの長期成績の比較 |
会議名 | 第63回日本臨床眼科学会 |
学会区分 | 全国規模の学会 |
発表形式 | ポスター掲示 |
講演区分 | 一般 |
発表者・共同発表者 | ◎加賀郁子, 南部裕之, 城信雄, 松原敬忠, 髙橋寛二, 安藤 彰, 松村美代 |
発表年月日 | 2009/10 |
開催地 (都市, 国名) |
福岡 |
概要 | 【目的】ビスコカナロストミー(VCS)とサイヌソトミー併用トラベクロトミー(LS)の効果を比較するため、1眼にVCS、他眼にLSを行ったところ術後12か月の眼圧は両眼とも16~17mmHgで両者の眼圧成績は差がないことを報告した。今回、より長期の成績について単独手術、白内障同時手術別に検討した。【対象】平成13年1月~16年2月に手術を行った、両眼とも同程度の視野変化を有する開放隅角緑内障23例を対象とした。薬剤使用下での術前平均眼圧はVCS群18.5mmHg、LS群19.0mmHg、平均観察期間は40.1か月であった。単独手術は14例で行い8時または5時方向で施行した。白内障との同時手術を行ったのは9例で10時方向から同一創で行った。【結果】単独手術ではKaplan-Meier法による生存率に有意差はなかったが、VCSでは20mmHg以下の眼圧コントロール率が57.0%、16mmHg以下22.9%、14mmHg以下6.7%、LSでは20mmHg以下77.0%、16mmHg以下30.0%、14mmHg以下10.0%とVCSの方が悪かった。眼圧はVCS単独では術後1年17.1mmHg、2年18.0mmHgでありLS単独の術後1年15.7mmHg、2年16.0mmHgに比べるとやや高めに推移した。VCSと白内障の同時手術では術後1年の平均眼圧は16.6mmHg、2年14.8mmHgとVCS単独手術よりも若干低めに推移し、LSと白内障の同時手術とほぼ同等だった。【結論】VCS単独手術の成績はLSには及ばず積極的な適応はないが、白内障併用手術の成績は同等でLS術後の前房出血を避けたい場合は適応となりうる。 |