タカハシ カンジ   TAKAHASHI KANJI
  髙橋 寛二
   所属   関西医科大学  眼科学講座
   職種   非常勤講師
言語種別 日本語
発表タイトル 加齢黄斑変性の病態と治療
会議名 第48回福井県眼科集談会
学会区分 地方会
講演区分 特別講演・招待講演など
発表者・共同発表者◎髙橋寛二
発表年月日 2009/02
開催地
(都市, 国名)
福井
概要 滲出型加齢黄斑変性(AMD)はわが国でも急増中の高齢者のQOLを脅かす難治性疾患である。昨年、わが国での分類と診断基準が定められ、治療では血管閉塞療法である光線力学的療法(PDT)が一般的となり、最近、血管内皮増殖抑制を目的とする抗VEGF療法が出現した。滲出型AMDは狭義AMD、ポリープ状脈絡膜血管症(PCV)、網膜血管腫状増殖(RAP)の3病型に分類され、それぞれ網膜色素上皮下あるいは網膜下での毛細血管増殖(狭義AMD1型、2型新生血管)、網膜色素上皮直下での成熟血管塊の形成(PCV)、網膜内での増殖活性の強い新生血管(RAP)、と異なった病態を示す。病態から考えて、網膜下新生血管には抗VEGF療法、PCVを主とする網膜色素上皮下病変にはPDT、両者が併存する場合には抗VEGF薬-PDT併用療法、最も難治であるRAPにはステロイド薬を加えた3種併用療法が理に適っていると考えられる。