タカハシ カンジ
TAKAHASHI KANJI 髙橋 寛二 所属 関西医科大学 眼科学講座 職種 非常勤講師 |
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言語種別 | 日本語 |
発表タイトル | 教育セミナー ここまで組織を再現!最近の画像診断検査 光干渉断層計による網脈絡膜疾患の解析 |
会議名 | 第113回日本眼科学会総会 |
発表者・共同発表者 | ◎髙橋寛二 |
発表年月日 | 2009/04 |
開催地 (都市, 国名) |
東京 |
概要 | 最近の光干渉断層計(OCT)の進歩はめざましい。主として黄斑部に発生する網脈絡膜疾患において、5μmあるいはそれ以下の組織内深度方向解像度を持つスペクトラルドメインOCTが主力機種となり、従来のタイムドメインOCTでは不明瞭であった組織変化を三次元的かつ定性的、定量的に観察することが可能となってきている。代表例をあげれば、網膜外層においてIS-OSライン(視細胞内節-外節接合部)が検出されるようになり、それが網膜外層に変化を来す中心性漿液性脈絡網膜症や黄斑円孔術後などの種々の疾患において消失したり回復したりするという事象、また加齢黄斑変性の網膜色素上皮下病変において、剥離した網膜色素上皮とその深部のブルッフ膜が明瞭に分離して検出されるという事象が明らかとなっている。網膜脈絡膜には、黄斑上膜をはじめとする硝子体-網膜界面病変、黄斑円孔や黄斑浮腫をはじめとする網膜実質病変、中心性漿液性脈絡網膜症、網膜色素上皮剥離をはじめとする網膜色素上皮病変、加齢黄斑変性をはじめとする網膜下/網膜色素上皮下/脈絡膜病変など、各層において病変が発生するが、その病理組織標本が得られている疾患はさほど多くない。これらの疾患において、あたかも組織の断面を見るような画像があたらしいOCTによって生み出されているが、本講演では、このような進化したOCT画像が実際の組織像をどの程度まで忠実に再現しているかについて、各種網脈絡膜疾患の組織像を実際に示しながら解説を行う予定である。 |