タカハシ カンジ
TAKAHASHI KANJI 髙橋 寛二 所属 関西医科大学 眼科学講座 職種 非常勤講師 |
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言語種別 | 日本語 |
発表タイトル | 非球面眼内レンズと球面眼内レンズの術後成績の比較検討 |
会議名 | 第63回日本臨床眼科学会 |
学会区分 | 全国規模の学会 |
発表形式 | ポスター掲示 |
講演区分 | シンポジウム・ワークショップ パネル(指名) |
発表者・共同発表者 | ◎久保木香織, 垰本慎, 石黒利充, 髙橋寛二 |
発表年月日 | 2009/10 |
開催地 (都市, 国名) |
福岡 |
概要 | 【目的】近年、白内障手術において付加価値のある様々な眼内レンズが選択できるようになってきているが、術後視力だけではその機能の一部をとらえているに過ぎない。今回我々は、非球面眼内レンズ挿入眼の術後成績と視機能を球面眼内レンズ挿入眼と比較検討したので報告する。【対象と方法】対象は、2008年8月26日から10月3日までに、当院にて白内障手術を施行し、非球面眼内レンズ(SN60WS,着色,Alcon社)を挿入した19例24眼(SN群)と球面眼内レンズ(SA60AS,無着色,Alcon社)を挿入した17例25眼(SA群)。両群の術後視力、術後屈折誤差、術前と術後1か月目の球面収差を測定し(トプコン社KR-9000PW)、両群間の術後成績を比較検討した。【結果】両群間で矯正視力、術後屈折誤差に有意差はなかった。全屈折成分における瞳孔径4mmでの球面収差には有意差は認めなかったが、瞳孔径6mmでの球面収差にはSN群0.39±0.14μm、SA群0.56±0.17μmと有意差を認めた(P<0.05)。またSN群では瞳孔径6mmの球面収差が術前の0.56±0.13μmから有意に減少した。【結論】非球面眼内レンズは、球面眼内レンズに比較して、術後視力、術後屈折誤差に差はなく、瞳孔径が大きい状態では球面収差を減少させる効果がある。そのため着色非球面眼内レンズは夜間の運転等の場面において効果が期待できる眼内レンズと言える。 |