タカハシ カンジ
TAKAHASHI KANJI 髙橋 寛二 所属 関西医科大学 眼科学講座 職種 非常勤講師 |
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言語種別 | |
発表タイトル | 視神経乳頭周囲病変や大きい病変に対する光線力学的療法 |
会議名 | 第63回日本臨床眼科学会 |
学会区分 | 全国規模の学会 |
発表形式 | ポスター掲示 |
講演区分 | 一般 |
発表者・共同発表者 | ◎尾辻剛, 正健一郎, 津村晶子, 津田メイ, 髙橋寛二 |
発表年月日 | 2009/10 |
開催地 (都市, 国名) |
福岡 |
学会抄録 | 第63回日本臨床眼科学会 217 |
概要 | 【目的】滲出型加齢黄斑変性(AMD)において視神経乳頭周囲病変に光線力学的療法(PDT)を行う場合、レーザー照射野は視神経乳頭から200μm以上離す必要があるため、すべての病変部に照射することはできない。また病変サイズが大きすぎてすべての病変に照射できないことがある。このような症例に対する照射方法を検討した。
【対象と方法】乳頭周囲病変をもつ症例として、ポリープ状脈絡膜血管症(PCV)2眼、網膜色素線条1眼、病変サイズが大きすぎる症例として狭義AMD1眼、PCV1眼を対象とした。PDTは眼科PDT研究会のガイドラインに従い施行した。ただ照射に際して、規定の83秒の間、すべての病変にアイロンをあてるように照射スポットを動かした。移動速度は定量的ではないが、一定のゆっくりとした速度でできるだけ均一に照射した。 【結果】5眼ともPDT3か月後には滲出は停止し、再照射の必要はなかった。logMAR視力で0.3以上の改善は1眼、不変4眼であった。 【結論】照射スポットを動かすことで、それぞれの病変への照射時間は少なくなるが、十分な効果が得られた。病変サイズが大きすぎる症例に、やむなく複数回照射することがあっても、過剰照射を避けるため照射スポットが重ならないように照射する必要がある。今回検討した照射法は、reduced fluence照射の変法ともいえるが、過剰照射を避けつつすべての病変にレーザー照射することができ、PDTを選択せざるをえない症例では有利と思われた。 |