タカハシ カンジ   TAKAHASHI KANJI
  髙橋 寛二
   所属   関西医科大学  眼科学講座
   職種   非常勤講師
言語種別 日本語
発表タイトル 糖尿病患者の眼圧
会議名 NOW2009(第15回日本糖尿病眼学会)
学会区分 全国規模の学会
講演区分 一般
発表者・共同発表者◎松岡雅人, 緒方奈保子, 松山加耶子, 和田光正, 髙橋寛二, 西村哲哉
発表年月日 2009/12
開催地
(都市, 国名)
名古屋
概要 【目的】糖尿病患者の原発開放隅角緑内障の頻度が高いことが言われている。そこで糖尿病患者と非糖尿病患者の眼圧をレトロスペクティブに比較検討した。
【方法】対象は平成20年4月から平成21年7月の期間に当院眼科を受診した初診患者。2型糖尿病患者219名(平均年齢61.2歳)、非糖尿病患者497名(平均年齢61.5歳)。
糖尿病患者の内訳は、網膜症未発症(NDR)95例、単純網膜症(SDR)46例、前増殖網膜症(PPDR)41例、増殖網膜症(PDR)25例。
若年者(20歳以下)、角膜疾患、ぶどう膜炎、緑内障(血管新生緑内障を含む)、糖尿病網膜症以外の眼底疾患を有する症例は除外した。眼圧は非接触型眼圧計を用いて測定した。
【結果】糖尿病患者群の眼圧は15.9±0.35(左右平均±SE)mmHgであり、NDRは15.6±0.35 mmHg、SDRは15.7±0.52 mmHg、PPDRは15.0±0.51 mmHg、PDRは15.2±0.63 mmHgであった。非糖尿病患者の眼圧は14.0±0.14 mmHgであった。糖尿病患者では非糖尿病患者に比べ、有意(p<0.0001)に眼圧が高値であった。しかしNDR、SDR、PPDR、PDRの間に眼圧の有意な差は認めなかった。
【結論】糖尿病患者では非糖尿病患者に比べ眼圧が高値であった。網膜症の重症度別には眼圧に有意な差を認めなかったことから、高血糖が眼圧上昇に関与していると考えられた。