タカハシ カンジ   TAKAHASHI KANJI
  髙橋 寛二
   所属   関西医科大学  眼科学講座
   職種   非常勤講師
言語種別 日本語
発表タイトル 超音波乳化吸引術での20ゲージと21ゲージ手術の比較
会議名 第63回日本臨床眼科学会総会
学会区分 全国規模の学会
発表形式 ポスター掲示
講演区分 シンポジウム・ワークショップ パネル(指名)
発表者・共同発表者◎山田晴彦, 河合江実, 髙橋寛二
発表年月日 2009/10
開催地
(都市, 国名)
福岡
概要 【目的】
超音波乳化吸引術(PEA)は、小切開創から眼内レンズ挿入可能となり、最近21ゲージ(G)チップが選択可能となった。我々は20G,21G両者の違いが手術にどう影響するか検討した。
【対象と方法】
21G手術は関西医大枚方病院、20G手術は有澤総合病院で行った。可能な限り術式、条件を統一し、いずれの施設も単一の術者(HY)が、ニデック社CV24000を用いて行った。20Gは3mm、21Gは2.3mmの強角膜一面切開で行った。各施設で連続する50眼を対象としてEmmery分類2-3度に限定し、各群ともに43眼が対象となった。検討項目は手術時間、total US time, US time, US on time, 平均US power, US energy, 術前術後の角膜内皮減少率の7つで、Mann-Whitney U検定で比較した。
【結果】
平均US powerは20G手術で平均24.9+-5.9秒、21G手術で27.3+-4.9秒と21G手術で有意に高かったが(p=0.0198)、その他の項目では両群に差はなかった。US time, US on timeは21G手術で短く、US energyは21G手術で長い傾向にあった。
【考察】
実際の手術時の印象からも、21G手術では破砕、吸引の効率が悪いために、ペダルを強く踏み込む傾向にあり、そのことで平均US power, energyが21Gで長い傾向になったと考えた。
【結論】
20G, 21G両術式にほとんど差はないとわかった。乱視変化には術創が小さい21Gが有利との報告があり、21G手術の方が患者のメリットが大きいと推察できる。