タカハシ カンジ   TAKAHASHI KANJI
  髙橋 寛二
   所属   関西医科大学  眼科学講座
   職種   非常勤講師
言語種別 日本語
発表タイトル インフリキシマブ投与中の眼ベーチェット病患者にトラベクレクトミーを施行した2例
会議名 スリーサム・イン なにわ(第43回眼炎症学会)
学会区分 全国規模の学会
発表者・共同発表者◎山田晴彦, 二階堂潤, 星野健, 髙橋寛二, 尾崎吉郎
発表年月日 2009/07
開催地
(都市, 国名)
大阪
概要 目的)今回我々はインフリキシマブ(IFX)投与中の眼ベーチェット病患者に続発性緑内障を生じ、トラベクレクトミー(LET)を施行した2症例を経験した。
症例)症例1は35歳男性。眼ベーチェット病と診断されていた。平成18年2月当科初診時の矯正視力は右0.5左1.5あった。眼圧は両眼ともに正常であった。平成19年7月からIFX投与開始された。隅角に変化は無かったが平成20年3月から右の眼圧が上昇し、コントロール不良のため平成20年7月に右のLETを施行された。現在眼圧はRT=8mmHgにおちついている。症例2は54歳男性。平成5年から眼ベーチェット病と診断され、右目は失明した。平成18年10月の当科初診時には左視力は矯正0.2で眼圧は正常であったが、左眼の続発性緑内障のために、平成18年11月に白内障とNPTの同時手術を眼圧は下降した。平成19年8月からIFXの投与が開始された。隅角には軽度のPAS形成があったが平成20年10月から眼圧コントロールが不良となり、平成21年1月に左のLETを施行した。術後眼圧はLT=7mmHgと安定している。
結果)IFXは炎症時に起こるTNFαを抑制するため、ぶどう膜炎に続発する緑内障の発生を抑制すると考えられるが、実際にはそうではなかった。
結論)続発性緑内障の発生がIFX投与の有害事象なのかどうか今後検討の必要がある。