タカハシ カンジ
TAKAHASHI KANJI 髙橋 寛二 所属 関西医科大学 眼科学講座 職種 非常勤講師 |
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言語種別 | 日本語 |
発表タイトル | 狭義滲出型加齢黄斑変性に対するranibizumab硝子体注射の治療成績 |
会議名 | 厚生労働省難治性疾患克服研究事業 網膜脈絡膜・視神経萎縮症調査研究班 2009年度班会議 |
発表者・共同発表者 | ◎永井由巳, 有澤章子, 正健一郎, 尾辻剛, 久保木香織, 津村晶子, 西川真生, 長央由里子, 高橋寛二 |
発表年月日 | 2010/01 |
開催地 (都市, 国名) |
名古屋 |
概要 | 【目的】狭義滲出型加齢黄斑変性(狭義AMD)に対するranibizumab硝子体内投与後の
短期成績を検討した。 【対象と方法】対象は平成21年4月から9月までに関西医大枚方病院、滝井病院で狭義 AMDと診断し、ranibizumab硝子体内注射(0.5mg/0.05ml)の1か月ごと連続3回投与を終 えた68例68眼である。投与前に治療歴がないもの(初回群)38眼、あるもの(治療群)は30 眼であった。治療前の病変タイプ別の症例数は、初回群、治療群でそれぞれpredominantly classic CNV 17眼、12眼、minimally classic CNV 4眼、3眼、occult with no classic CNV 17眼、15眼であった。 【結果】治療前平均小数視力は、0.19(初回群0.25、治療群0.15)で、ranibizumab3回投与 後1か月の時点での平均視力は0.22(初回群0.27、治療群0.17)と改善傾向を示した。 LogMAR視力0.3以上の変化で評価すると、改善は初回群11%、治療群6.7%で、悪化症例 はなかった。OCTでpredominantly classic CNVは滲出性変化は早期に著明に改善し、4 回目以降の追加投与を行った症例は1眼/29眼(3.4%)であったのに対し、occultCNVは滲 出性変化の改善の遅いものが多く4眼/32眼(12.5%)であった。 【結論】狭義AMDに対するranibizumab硝子体内注射は、滲出性変化を抑制する効果を 認めるが、occult CNVでは導入期の3回投与では十分な効果が得られず4回目以降の追加 投与を必要とする症例が多い傾向があった。 |