タカハシ カンジ
TAKAHASHI KANJI 髙橋 寛二 所属 関西医科大学 眼科学講座 職種 非常勤講師 |
|
言語種別 | 日本語 |
発表タイトル | 視力良好な滲出型加齢黄斑変性に対するranibizumab単独療法の短期成績 |
会議名 | 第27回日本眼循環学会 |
学会区分 | 全国規模の学会 |
発表形式 | 口頭 |
発表者・共同発表者 | ◎永井由巳, 有澤章子, 正健一郎, 尾辻剛, 西川真生, 津村晶子, 久保木香織, 長央由里子, 髙橋寛二 |
発表年月日 | 2010/07 |
開催地 (都市, 国名) |
神戸 |
概要 | 【目的】滲出型加齢黄斑変性(AMD)のうち、光線力学的療法(PDT)を行う上での推奨視力である0.1~0.5よりも良好な視力の症例に対して行ったranibizumab硝子体内投与(IVR)単独療法を行った短期成績を検討した。
【対象と方法】対象は、平成21年4月から12月までに関西医大枚方病院、滝井病院でAMDと診断し、治療前視力が0.6以上であった症例21例21眼である。21眼のうち14眼は狭義AMD、7眼はポリープ状脈絡膜血管症(PCV)で、狭義AMDのCNV subtype分類は、predominantly classicは2眼、minimally classicは1眼、occult without no classicは11眼であった。治療はIVRを4週毎に3回投与し(導入期)、その後1か月後の視力、滲出性所見の変化について検討した。 【結果】平均小数視力は治療前0.73で、導入期1か月後は0.73と変化なく、logMAR視力0.3で視力変化を評価すると全例不変であった。IVRの4回目追加投与を行った症例はなかった。OCTで観察した滲出性所見は、漿液性網膜剥離は全例消失していたが、漿液性網膜色素上皮剥離が存在していた症例は縮小していたものの全例残存していた。急性視力低下、眼内炎、網膜剥離等の合併症を起こした症例はなかった。 【結論】0.6以上の良好な視力の症例に対するIVRは、短期成績ではあるが視力は維持され、安全な治療と思われた。 |