タカハシ カンジ   TAKAHASHI KANJI
  髙橋 寛二
   所属   関西医科大学  眼科学講座
   職種   非常勤講師
言語種別 日本語
発表タイトル 糖尿病網膜症に合併した滲出型加齢黄斑変性の臨床経過
会議名 第39関西医科大学眼科同窓会春の勉強会
発表者・共同発表者◎吉川匡宣, 緒方奈保子, 和田光正, 尾辻剛, 高橋寛二
発表年月日 2010/05
開催地
(都市, 国名)
枚方
概要 【目的】糖尿病網膜症に合併した滲出型加齢黄斑変性の臨床経過について検討した。【対象および方法】1999年から2008年までの10年間の診療録を検索し、糖尿病網膜症に滲出型加齢黄斑変性が合併した25例26眼を検討した。
【結果】年齢は60~88歳(平均71.0歳)、男性23例(92.0%)女性2例(8.0%)、単純網膜症9眼(34.6%)、前増殖網膜症16眼(61.5%)、増殖網膜症1眼(3.8%)であった。また、加齢黄斑変性の分類では狭義加齢黄斑変性が21眼(80.7%)、ポリープ状脈絡膜血管症(PCV)が4眼(15.3%)、網膜血管腫状増殖は1眼(3.8%)で、全症例の平均経過観察期間は22.8カ月であった。加齢黄斑変性に対する治療は10眼(38.4%)に行い、その内訳は光線力学的療法3眼、硝子体手術3眼、光凝固2眼、経瞳孔温熱療法2眼であった。16眼(61.5%)には治療を行わなかった。視力は治療群の78%で悪化、無治療群の58%で悪化しており治療・無治療群ともに悪化している症例が多かった。
【結論】糖尿病網膜症に合併した滲出型加齢黄斑変性は難治であると考えられた。