タカハシ カンジ   TAKAHASHI KANJI
  髙橋 寛二
   所属   関西医科大学  眼科学講座
   職種   非常勤講師
言語種別 日本語
発表タイトル 眼瞼に発生したアポクリン腺癌の1例
ショートタイトル 眼瞼のアポクリン腺癌
会議名 第64回日本臨床眼科学会(眼病理研究会)
学会区分 全国規模の学会
発表者・共同発表者◎舘野寛子, 髙橋寛二, 田中保子, 楠本健司, 爲政大幾, 岡本祐之, 伊藤裕吾, 坂井田紀子
発表年月日 2010/11
開催地
(都市, 国名)
神戸
概要 目的:眼瞼に発生したアポクリン腺癌の症例を報告する。症例:79歳女性。眼瞼炎として1年半点眼加療されていたが、左上眼瞼腫脹が悪化し当院初診。初診時左眼視力0.1矯正不能、左上眼瞼縁の発赤、びらん、腫脹、睫毛消失、球結膜に乳頭状増殖、瞼球癒着を認めた。生検で悪性細胞の浸潤性増殖を認めたため、形成外科にて眼瞼および眼球摘出を行った。病理組織では異型細胞が、上皮内をpagetoidに、真皮内を充実性、腺様に増殖していた。オイルレッドO染色では染色されず、腫瘍細胞に明らかな脂肪滴は認めなかった。
PAS-アルシアンブルー重染色で陽性の顆粒を細胞質内にみとめた。特殊染色、免疫染色、HE染色の結果から脂腺癌は否定的で、アポクリン腺癌と診断した。
結論:アポクリン腺癌は腋窩や乳頭が主であり、眼瞼では非常にまれである。脂腺癌と肉眼的に鑑別することは難しく、病理学所見より診断することができた。所属リンパ節転移や遠隔転移率が高いとの報告があり、今後も経過観察が