タカハシ カンジ
TAKAHASHI KANJI 髙橋 寛二 所属 関西医科大学 眼科学講座 職種 非常勤講師 |
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言語種別 | 日本語 |
発表タイトル | 抜歯後の感染性心内膜炎から発症した内因性眼内炎の1例 |
会議名 | 第375回大阪集談会 |
学会区分 | 地方会 |
発表者・共同発表者 | ◎盛秀嗣, 山田晴彦, 石黒利充, 髙橋寛二 |
発表年月日 | 2010/04 |
開催地 (都市, 国名) |
大阪 |
概要 | 【緒言】抜歯後の感染性心内膜炎に続発して内因性眼内炎を発症し、治癒後に硝子体黄斑牽引症候群を生じた1例を経験した。
【症例】37歳女性。2009年2月抜歯後に熱発し、当院循環器内科に感染性心内膜炎にて入院し同日より左眼視力低下を自覚。初診時矯正視力は右眼1.5左眼0.15、両眼の前房内に炎症所見、眼底は両眼に多数の滲出斑、Roth斑、視神経乳頭浮腫・発赤を認め、症状経過から内因性眼内炎と診断した。起炎菌として血液から口腔固有細菌叢にみられるstreptococcus sanguisが検出され、薬物療法にて軽快した。1ヵ月後に硝子体黄斑牽引症候群を発症し、視力低下を来たしたため左眼の白内障手術併用硝子体手術を施行した。術後経過は良好で、視力は0.7に改善した。 【結論】内因性眼内炎の起炎細菌はklebsiella等が多いが、心内膜炎を伴う場合はstreptococcus sanguisも考慮に入れる必要がある。 |