タカハシ カンジ   TAKAHASHI KANJI
  髙橋 寛二
   所属   関西医科大学  眼科学講座
   職種   非常勤講師
言語種別 日本語
発表タイトル 涙腺生検を行ったIgG4関連慢性硬化性涙腺炎(Mikulicz病) の1例
会議名 第116回京都眼科学会
学会区分 地方会
発表者・共同発表者◎千原智之, 城信雄, 永井由巳, 髙橋寛二


発表年月日 2010/07
開催地
(都市, 国名)
京都
概要 近年Mikulicz病はIgG4関連多臓器疾患に属する病態とし注目されている。今回両側の涙腺腫脹を認め、生検にてMikulicz病と診断された症例を報告する。
症例は70歳女性。両側上眼瞼腫脹、唾液分泌低下を主訴に受診。
両上眼瞼耳側に弾性硬の腫瘤と両側顎下腺の腫脹を認め、涙腺組織生検を施行し、特殊免疫染色にて組織にIgG4陽性形質細胞が多数浸潤している像を認めた。採血でも血清IgG4=588mg/dlと高値を示した。ステロイド内服加療で両側涙腺腫脹は改善し、その後も涙腺腫脹等の再発は認めていない。
これまで慢性涙腺炎と診断された症例にも、同様の疾患が混在していた可能性が示唆される。今後、新たな疾患概念として同様の症例に対し本疾患の鑑別を要する。