タカハシ カンジ   TAKAHASHI KANJI
  髙橋 寛二
   所属   関西医科大学  眼科学講座
   職種   非常勤講師
言語種別 日本語
発表タイトル 黄斑円孔網膜剥離におけるタンポナーデ物質別手術成績
会議名 TEAM2011(第50回日本網膜硝子体学会総会)
学会区分 全国規模の学会
発表形式 ポスター掲示
講演区分 一般
発表者・共同発表者◎石黒利充, 中内正志, 有澤章子, 山田晴彦, 垰本慎, 高橋寛二
発表年月日 2011/12
開催地
(都市, 国名)
東京
概要 【目的】黄斑円孔網膜剥離(MHRD)に対する硝子体手術の成績をタンポナーデ物質別に後ろ向きに検討した。【対象と方法】2006年1月から2011年3月の間に当院で、MHRDに対して初回手術として内境界膜剥離併用硝子体手術を行い、術後3か月以上経過観察できた症例36例36眼。タンポナーデ物質はSF6が5眼、C3F8が20眼、シリコーンオイル(SO)が11眼であった。術前後の視力、初回網膜復位率、円孔閉鎖率と円孔閉鎖の有無による術前後の視力を検討した。また初回網膜復位率、円孔閉鎖率と眼軸長の関係も検討した。【結果】平均術前視力、平均術後視力はSF6、C3F8、SOの3群でそれぞれ有意差を認めなかった。初回網膜復位率はSF6:80.0%、C3F8:85.0%、SO:81.8%、円孔閉鎖率はSF6:66.7%、C3F8:41.2%、SO:42.9%で共に3群間に有意差は認めず、タンポナーデ物質別の円孔閉鎖群、非閉鎖群の平均術前視力と平均術後視力との間に有意差は認めなかった。円孔閉鎖群全体、非閉鎖群全体でも両群ともに、術後に有意な視力の改善を得られなかった。また全てのタンポナーデ物質において初回網膜復位群と非復位群の間、円孔閉鎖群と非閉鎖群との間に眼軸長の有意差を認めなかった。【結論】内境界膜剥離を併用するMHRDの硝子体手術ではタンポナーデ物質の違いよって術後成績には差がなかった。