タカハシ カンジ
TAKAHASHI KANJI 髙橋 寛二 所属 関西医科大学 眼科学講座 職種 非常勤講師 |
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言語種別 | 日本語 |
発表タイトル | 骨髄異形成症候群の患者に生じた転移性感染性眼内炎の1症例 |
会議名 | スリーサム・イン京都 |
学会区分 | 全国規模の学会 |
発表者・共同発表者 | ◎平本裕盛, 山田晴彦, 星野健, 髙橋寛二 |
発表年月日 | 2011/07 |
開催地 (都市, 国名) |
京都 |
概要 | 緒言)骨髄異形成症候群(myelodisplastic syndrome以下MDS)を基礎に持つ患者に心内膜炎から波及したと思われる転移性感染性眼内炎の症例を報告する。
症例)63歳男性。平成22年9月中旬頃左眼飛蚊症を自覚し近医眼科を受診。左眼網膜滲出斑と硝子体混濁を指摘された。MDSで加療中であった前医を紹介受診し抗真菌剤投与で加療されていたが改善せず、硝子体混濁の悪化を認め平成22年10月26日関西医科大学付属枚方病院眼科へ紹介となった。初診時前房内細胞+2、硝子体内に滲出物を伴った濃厚な硝子体混濁を認め、動脈に沿う滲出斑を認めた。前医の血液培養でα‐streptooccusが検出されており、転移性感染性眼内炎を疑い、同日硝子体手術を行った。術後経過は良好で現在視力は(1.5)である。原因検索を行ったところ心エコー検査で心内膜炎と診断され、全身加療の後僧帽弁置換術を行った。現在全身状態は改善している。 結語)転移性感染性眼内炎の原因として心内膜炎は比較的稀であるが当教室では最近10年間に2例報告しており、感染性転移性眼内炎の原因として念頭に置いておく疾患と思われる。特にMDSのような基礎疾患を持つ患者には注意が必要である。また、転移性感染性眼内炎に対しては早期の硝子体手術を行うことによって良好な視力予後を得ることができる可能性があると思われる。 |