タカハシ カンジ   TAKAHASHI KANJI
  髙橋 寛二
   所属   関西医科大学  眼科学講座
   職種   非常勤講師
言語種別 日本語
発表タイトル 脈絡膜新生血管を伴った網膜上膜に対する硝子体手術終了時に抗VEGF薬投与を行った2例
会議名 第382回大阪眼科集談会
学会区分 地方会
発表形式 口頭
講演区分 一般
発表者・共同発表者◎小池直子, 尾辻剛, 正健一郎, 津村晶子, 津田メイ, 西村哲哉, 髙橋寛二
発表年月日 2011/06
開催地
(都市, 国名)
大阪
概要 <目的>
網膜上膜(ERM)に脈絡膜新生血管(CNV)を合併した症例で、黄斑部の牽引がみられたために硝子体手術を施行した2例を経験した。
<症例>
症例1は78歳女性。左眼に強度近視に伴うCNVと網膜分離症を認め、ERMによる牽引がみられた。硝子体手術終了時にbevacizumabを投与した。術後2か月で網膜分離症と網膜剥離は消失し、CNVは線維化した。
症例2は86歳男性。右眼中心窩下に加齢黄斑変性に伴うCNVとその周囲に黄斑浮腫を認め、ERMが黄斑部を牽引していた。硝子体手術終了時にbevacizumabを投与した。術後1か月でCNVは縮小し浮腫も著明に減少した。
<結論>
ERMによる黄斑部網膜牽引を解除する目的で硝子体手術を施行し、手術侵襲によるCNVの活動性増強を抑えるため手術終了時に抗VEGF 薬を投与した結果、2例とも経過良好であった。黄斑浮腫や網膜剥離の原因としてCNVからの滲出に加えてERMによる牽引が考えられた。