タカハシ カンジ   TAKAHASHI KANJI
  髙橋 寛二
   所属   関西医科大学  眼科学講座
   職種   非常勤講師
言語種別 日本語
発表タイトル 22G白内障手術+25G硝子体手術の極小切開トリプル手術の成績
会議名 第35回日本眼科手術学会
学会区分 全国規模の学会
発表者・共同発表者◎垰本慎, 木村元貴, 小林敦, 西村哲哉, 髙橋寛二
発表年月日 2012/01
開催地
(都市, 国名)
名古屋
概要 【目的】近年、眼科手術機器の進歩に伴って、白内障手術及び硝子体手術においてさらなる小切開化が進んできている。今回我々は、様々な疾患に対して22G PEA+IOLと25G硝子体手術を併施した極小切開トリプル手術を行い、その成績を検討したので報告する。
【対象と方法】眼底疾患を有する50歳以上の症例で、術後3か月以上経過観察できた8例8眼。症例の内訳は黄斑上膜2例2眼、黄斑円孔3例3眼、裂孔原性網膜剥離3例3眼であった。術式は1.8mm角膜切開による22G PEA+IOLと25G硝子体切除術の併施で、必要に応じて液空気置換及びガス注入術を行い、術中・術後合併症、術後惹起乱視量について検討した。
【結果】術中のleakによって角膜創へのhydrationを要した症例は8眼中5眼(62.5%)で、角膜切開創の縫合を要した症例はなかった。硝子体ポートへの縫合を要したのは全24か所の強膜創中8か所(33.3%)であった。その他の術中合併症や術後低眼圧他の合併症は認めず、術後経過は良好であった。術後惹起乱視量は、術後1週間で0.42D、3か月で0.38Dとごくわずかで、経時的な変化も少なかった。縫合の有無や数、及びhydrationの有無による有意差は認めなかった。
【結論】22G白内障手術+25G硝子体手術の極小切開トリプル手術は有用であり、有意な合併症も認めなかった。