タカハシ カンジ
TAKAHASHI KANJI 髙橋 寛二 所属 関西医科大学 眼科学講座 職種 非常勤講師 |
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言語種別 | 日本語 |
発表タイトル | 典型加齢黄斑変性に対するranibizumab単独療法の24か月成績 |
会議名 | 第116回日本眼科学会総会 |
学会区分 | 全国規模の学会 |
発表者・共同発表者 | ◎永井由巳, 有澤章子, 西川真生, 平本裕盛, 三木克朗, 長央由里子, 久保木香織, 髙橋寛二 |
発表年月日 | 2012/04 |
開催地 (都市, 国名) |
東京 |
概要 | 【目的】滲出型加齢黄斑変性のうち典型加齢黄斑変性(Typical AMD)にranibizumab硝子体内投与(IVR)を行い24か月後の成績を検討した。
【対象と方法】対象は平成21年4月から同年10月までに関西医大枚方病院でranibizumab(0.5mg/0.05ml)を1か月毎に連続3回硝子体内投与(導入期)し、初回投与から24か月後までを観察できたTypical AMD 48例48眼である。平均年齢は74歳(57~83歳)で男性42例女性6例であった。Typical AMDにみられる脈絡膜新生血管(CNV)のタイプではclassic CNVを認めたものは30眼、classic CNVがなかったものが18眼であった。 【結果】全症例の初回投与時の平均小数視力は0.21で、12か月後の平均視力は0.18、24か月後は0.18と有意差は認めなかったがやや低下していた。classic CNVを持つ群の平均小数視力は、初回治療時が0.20で12か月後は0.22、24か月は0.18と視力は維持し、classic CNVを認めない群は初回治療時が0.27で12か月後は0.18、24か月後は0.18と有意な視力低下を示した(P<0.01)。logMAR視力0.3の変化で視力変化を評価すると治療後12か月で改善15%、不変63%、治療後24か月では改善11%、不変60%であった。24か月における平均投与回数は全症例で6.1回、classic CNVを持つ群は5.1回、classic CNVを認めない群は7.4回であった。 【結論】Typical AMDに対するIVRは、視力の改善、維持効果を認める有効な治療法と思われ、中でもclassic CNVを持つ症例の方が良好な治療効果を得た。 |