タカハシ カンジ
TAKAHASHI KANJI 髙橋 寛二 所属 関西医科大学 眼科学講座 職種 非常勤講師 |
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言語種別 | 日本語 |
発表タイトル | 鼓膜切開後に発症した転移性眼内炎の1例 |
会議名 | 第387回大阪眼科集談会 |
学会区分 | 地方会 |
発表形式 | 口頭 |
発表者・共同発表者 | ◎真鍋和代, 加賀郁子, 山田晴彦, 髙橋寛二 |
発表年月日 | 2012/04 |
開催地 (都市, 国名) |
大阪 |
概要 | 【目的】Dome shaped maculaを伴う強度近視眼に生じた近視性脈絡膜新生血管(Myopic CNV)の治療中にポリープ状脈絡膜血管症(PCV)が生じた一例を経験した。
【症例】54歳女性。右眼の変視症で2008年11月に当科を紹介受診。初診時の右眼矯正視力は0.5(等価球面-15D)で眼底は豹紋状で後部ぶどう腫を認め、中心窩付近に網膜下出血を認めた。フルオレセイン蛍光造影(FA)で中心窩に過蛍光、光干渉断層計(OCT)ではdome shaped maculaと嚢胞様黄斑浮腫(CME)を伴うCNVの高反射を認めた。Myopic CNVと診断し、ベバシズマブ硝子体内注射(IVB)を施行した。CNVは退縮し視力も1.0と改善した。21か月後、CNVが再燃し再度IVBを施行。CNVは退縮するも網膜剥離は残存した。初診から33か月後、中心窩下方に橙赤色隆起病巣を認め、同部はインドシアニングリーン蛍光造影でポリープ状過蛍光を、OCTで急峻な網膜色素上皮の隆起を示しPCVの合併と診断した。 【結論】ドーム状に隆起し網脈絡膜の屈曲度が強い箇所にPCVを合併する症例があり、注意深い経過観察を必要とする。 |